アメリカを中心に海外で一般的に使われる屋根材、アスファルトシングル。
他の屋根材にはないメリットが多く、注目されています。
そんな人気の屋根材のひび割れ・剥がれの際の補修方法について見ていきましょう。
アスファルトシングル屋根とは
北米で生まれたアスファルトシングルは、アメリカやカナダなどで
100年以上前から使われている定番の屋根材となっています。
ガラス繊維の基材にコーティングを施し、天然石、人工石などの砂粒で着色したものです。
日本では建築基準法が改正されたことによって輸入されるようになりました。
アスファルトシングルの人気な理由の一つは、耐久性。
柔軟性があるため割れにくく、金属屋根のようにさびたりすることもありません。
また、軽量なため地震に強く、建物への負担が少ないという点や、デザイン性の高さが魅力です。
しかし、アスファルトのためある程度の期間使用すると、表面の小石が剥がれて来て
落下してくることなどがあります。
また、湿気がこもりやすいためカビやコケなどが発生しやすい点もあります。
ただし定期的にメンテナンスをしていれば、そういった心配も少なくなります。
劣化の原因
1,経年劣化
最も多く、避けられないのが経年劣化。
いくら大切に掃除していても、毎日雨風にさらされているとどうしても劣化してしまいます。
上記のような小石の剥がれや、カビ・コケ、さらに色褪せなどが顕著に出ている場合は注意が必要です。
特に10年以上メンテナンスをしていない場合は、早めに行うと良いでしょう。
2,落下物や飛来物がぶつかった
一番多く聞かれる原因が、落下物や飛来物によるものではないでしょうか。
室外機などが屋根に落下し強くぶつかったり、台風などで飛んできたものが激突してしまうと、
いくら耐久度の高いアスファルトシングル屋根でも、割れや剥がれが生じてしまいます。
補修方法
ひび割れや剥がれの修理方法は、その大きさなどによって異なります。
小さなひび割れであれば、部分的にセメント埋めるなどの方法で対処することも可能です。
主な補修方法は2つあります。
表面の劣化や塗装の剥がれなどが起きているものの、
内部にまで劣化が進行していない場合や定期メンテナンスとして行うのではあれば、
「塗り替え」をオススメします。
小さな割れや微細な剥がれであれば、部分的な補修ののちに塗装で覆ってしまえば問題ありません。
ひび割れが大きい場合や、屋根材が剥がれがひどい場合は、「差し替え」が最適です。
上から塗装しても劣化がひどいと塗装が浮いてしまったり、すぐに剥がれてしまいます。
また、劣化が内部にまで侵食してしまった場合は、屋根全体を葺き替えることになります。
塗替えや差し替えと比べると規模が大きく費用がかさみますが、
新しく頑丈な屋根材に変わり安心できるメリットもあります。